IDの付与と参照
参照(IDの参照)
見出しの参照
CAS-UBの編集機能はID参照の設定を支援しています。本節と次の節で、CAS-UBのID参照で支援できるマークアップについて説明します。この他に、CAS記法の属性付与を使えばEPUBなどの文法として有効なID属性とID値をマークアップできます。この方法で入力したIDはCAS-UBのID参照機能の対象にはなりません。
ある記事のある位置(参照元またはアンカー)から、その記事または他の記事内の特定項目・位置(参照先)を参照するには次のようにします。
この節ではIDのつけ方について説明します。次の節でID参照の方法を説明します。
CAS-UBの編集機能でID参照・参考文献ID参照の対象となるIDには①CAS-UBのシステムが自動付与するIDと、②ユーザーが編集時にマークアップするユーザー付与IDの2種類があります。
タイトル、見出し、特殊なブロック(図・表など5種類)のキャプションには、自動的にIDを付与します。IDの値は文字列から自動的に生成したものとなります。
付与対象 | IDの種類(ID一覧の表示) | 説明 |
---|---|---|
タイトル | 記事 | 記事のタイトル・テキストを元にIDを作ります。 |
見出し | 項目 | 本文中の'='で開始する見出し段落のテキストからIDを作ります。 |
特殊なブロックのキャプション | 図 | [[[:fig から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストからIDを作ります。 |
表 | [[[:tbl から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストからIDを作ります。 | |
要約 | [[[:sum から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストからIDを作ります。 | |
コラム | [[[:col から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストからIDを作ります。 | |
注記 | [[[:ann から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストからIDを作ります。 |
次のIDは編集のID参照の一覧には表示されません。CAS-UBで注釈一覧や索引を作成するときのリンク作成用です。
(1) CAS記法
=自動付与するID
(2) 表示例
(3) XHTML
<div id="h.201108021925a.自動付与するID"><h1>自動付与するID</h1>...</div>
ユーザー付与IDは、要素のマークアップ直後の':#'に続く固有の文字列であらわします。固有の文字列はユーザーIDの識別用です。その後の'@'の後にオプションで用途を指定できます。用途を指定する文字として、'r', 'm', 'p'の3種類を使うことができます。
付与対象 | IDの種類(ID一覧の表示) | 入力の例 |
---|---|---|
任意場所 | 用途指定なし | :#id-value |
参考文献 | :#id-value@r | |
数式(任意のブロック) | [[[:#id-value@m | |
ブロック数式 | $$:#id-value@m | |
任意の場所 | :#id-value@p |
任意のブロックに数式のIDを付けると、ブロックに数式番号を振ることができます。
(1) CAS記法
*:#mikm1@r 三上 喜貴『文字符号の歴史 アジア編』共立出版 2002
(2) 表示例
(3) XHTML
<li id="u.201112292212.mikm1.r">三上 喜貴『文字符号の歴史 アジア編』共立出版 2002</li>
IDの重複