3–27 EPUBの生成設定
EPUBの生成設定
EPUB3/EPUB2 の生成設定は、5つの画面に別れています。EPUB3 と EPUB2 で設定項目はほぼ共通ですが、設定内容は個別に保存されます。

図3・40 EPUB3生成設定
- 一般
EPUBのメタ情報とタイトルページ及び奥付向けに、書誌情報に登録されている項目のうち複数の値が登録できる項目で、どの値を使うかを指定します。また、CSSのテーマと、自動生成項目を生成するか否か、目次に出力する見出しの最大レベルなども指定します。
- カバー画像
EPUBの表紙画像を指定します。本棚にならぶアイコンなどにも利用されます。
V5.0 アクセシビリティ対応
カバー画像のaltテキストに、書誌情報にある出版物タイトル・サブタイトルのテキストを入れるようにしました。
- タイトルページ
書誌情報からタイトルページに出力する項目を指定します。書誌情報が登録されていない項目は、出力するように設定しても出力されません。発行元ロゴは publisherLogo.jpg というファイル名で画像をアップロードしておく必要があります。(出版物の種類「ノート1」にはありません)
- 奥付ページ
書誌情報から奥付に出力する項目を指定します。書誌情報が登録されていない項目は、出力するように設定しても出力されません。発行元ロゴは、タイトルページと同じ画像が使用されます。
- その他の設定
章節番号や図表番号の付け方や、図表番号一覧の見出しについての指定をします。
設定を変更したら、各設定画面右下の[保存]ボタンをクリックして設定を保存してください。
設定は、3種類保存できます。生成実行時に使用する設定を指定してください。
一般設定
- EPUB3のバージョン
通常はEPUB3.0で生成します。EPUB3.1で生成する必要があれば3.1に変更してください。【Kindle向けのとき】3.0
- 発行所の選択
書誌情報に発行所が登録されていないときは「未入力」と表示されます。発行所が複数登録されているときは、どれを使うか選択できます。
選択した情報は、タイトルページ、奥付、EPUB3/EPUB2のメタ情報に使用されます。
- 発売元の選択
書誌情報に発売元が登録されていないときは「未入力」と表示されます。発売元が複数登録されているときは、どれを使うか選択できます。
選択した情報は、タイトルページ、奥付、EPUB3/EPUB2のメタ情報に使用されます。
- ISBNの選択
書誌情報に ISBN が登録されていないときは「未入力」と表示されます。ISBN が複数登録されているときは、どれを使うか選択できます。
選択した情報は、タイトルページ、奥付、EPUB3/EPUB2のメタ情報に使用されます。
- CSSのテーマ
デザインテーマを選択します。好みのものを指定してください。
EPUB3の「CSSのテーマ」は、横書と縦書に分けてあります。縦書のテーマを使いたいときは、「縦書」を選んでからテーマを指定してください。
「CSSのテーマ一覧」をクリックすると、用意されているCSSのテーマの適用例が一覧表示されますので参考にしてください。CSSのテーマを選択すると、選択したCSSのテーマのサンプル画像が表示されます。
- Navの目次の内容(EPUB3のみ)
EPUB3のナビゲーション目次(Nav)内容を、飾りのない見出し(論理目次)と、ランドマークのどちらにするかを指定します。【Kindle向けのとき】論理目次
- 論理目次の生成レベル(EPUB3のみ)
Navが論理目次のとき、目次に表示する見出しのレベルを設定します。
「記事のみ」では、記事のタイトルだけを目次とします。レベルを指定すると、記事中の指定レベルの見出しまで目次に追加します。「全部」では、すべてのタイトルと見出しが出ます。
- EPUB2と互換の目次(EPUB3のみ)
EPUB3に、EPUB2と互換の目次も入れるかどうかを選択します。通常は不要ですが、EPUB2と互換の目次を必要とするリーダー向けに生成する場合はチェックしてください。【Kindle向けのとき】OFF
- EPUB2と互換の目次の生成レベル(EPUB3のみ)
目次内容を指定します。「記事のみ」では、記事のタイトルだけを目次とします。レベルを指定すると、記事中の指定レベルの見出しまで目次に追加します。
- iBooks向けメタ情報(EPUB3のみ)
CSSテーマのフォント指定をiBooksで有効にするための設定を、EPUBのメタ情報に追加します。
- 章扉を作る(EPUB3のみ)
チェックすると、記事の種類が 章 の記事タイトルのみのファイル(章扉)が自動生成され、元記事のタイトルのみが非表示になります。- 章扉の文字進行方向(EPUB3のみ)
なし:CSSテーマの文字進行方向になります。
横書:CSSテーマの文字進行方向にかかわらず横書になります。
縦書:CSSテーマの文字進行方向にかかわらず縦書になります。
- カバー V5.0 アクセシビリティ対応
EPUBのカバーが画像(画像のみの表紙XHTMLページ)を「出力する」「出力しない」を切り替えます。表紙を画像ではなくテキストで作成したいとき「カバー」を出力しないで、タイトルページを先頭ページとすることができます。
- タイトルページ
タイトルページを生成するか否かを選択します。タイトルページは手作りまたは書誌情報から自動生成します。- 手作りするときは、「編集」画面で記事の種類を「タイトルページ」にします。
- 自動生成するとしても記事の種類が「タイトルページ」の記事があるときは無効です。
- 本文の目次(EPUB3のみ)
本文中に目次を生成するか、生成しないかを指定します。記事の種類が「ユーザー作成目次」の記事があれば、そちらを優先し「生成する」が指定されても本文の目次は生成されません。【Kindle向けのとき】生成する
- 本文の目次の生成レベル(EPUB3のみ)
本文の目次に表示する見出しのレベルを指定します。「記事のみ」では、記事のタイトルだけを表示します。レベルを指定すると、記事中の指定レベルの見出しまでを表示します。「全部」では、すべてのタイトルと見出しが表示されます。
- 奥付(出版物の種類「ノート1」にはありません)
奥付を生成するか否かを選択します。
- 索引(出版物の種類「ノート1」にはありません)
索引を生成するか否かを選択します。
- 図表一覧
図表一覧を生成するか否かを選択します。
- 巻末注釈
巻末注釈を生成するか否かを選択します。
- 参考文献
参考文献を生成するか否かを選択します。参考文献画面に.bibファイルが登録されていなければ生成されません。また記事の種類が「参考文献表」の記事は、この設定にかかわらず表示されます。
- Navのランドマーク(EPUB3のみ)
Navにランドマークを追加するか否かを指定します。「Navの目次の内容」にランドマークを指定しているときは、論理目次とランドマークの内容が同じになります。
- PDF用の図表サイズ指定
PDF生成では属性で指定した図表サイズが有効ですが、EPUB3/EPUB2にサイズ指定をそのまま反映することはできないので、指定を削除するか、CSSスタイルに変換して残すかを指定してください。「別途設定する」を指定するとサイズ指定は削除されます。CSSスタイルに変換して残しても、サイズ指定が正しく適用されるかどうかはリーダー依存です。
- 自動生成記事の文字進行方向設定(EPUB3のみ)
次の自動生成記事の文字進行方向を変更できます。- タイトルページ:自動生成されるカバー画像もこの設定に従います。
- 目次
- 索引
- 図表一覧
- 奥付
- 巻末注釈
- 参考文献
カバー画像
カバー(表紙)は常に画像ファイルを使います。自分で表紙画像EPUBの―を用意していないときは、カバー画像を「未定」のままにしておくと、タイトルページを画像化して使用します。
- カバー画像ファイル名
右の枠をクリックすると、画像フォルダにアップロード済みの画像ファイル名が一覧されますので、カバー画像に使用するファイル名を選択してください。
このメニューで新たな画像をアップロードもできます。[ファイルを選択]ボタンをクリックしてアップロードする画像ファイルを指定してから、[画像のアップロード]ボタンをクリックすると指定した画像ファイルがアップロードされます。アップロードする前に「メモ」欄に画像についてのメモを入力しておくと、画像画面の一覧にメモも表示されます。
タイトルページ設定
書誌情報から引用する項目のうち、いくつかの項目は、有効にするか無効にするかを選択できます。また、発行所ロゴ画像を使用するときは、ここからアップロードできます。各項目内容は「3–24 表紙と奥付に使われる項目の入力」で情報が登録されていないときは出力されません。
出版物の種類によっては、出力されない項目があります。
- タイトル(常に有効)
- サブタイトル(常に有効)
- 発行年月
改訂履歴に最後に登録された発行年月日が引用されます。
- 版数
改訂履歴に最後に登録された版数が引用されます。
- 発行所ロゴ
- 発行所ロゴ画像
発行所ロゴ画像を新たにアップロードしたいときは、[ファイルを選択]ボタンをクリックしてアップロードする画像ファイルを指定してから、[画像のアップロード]ボタンをクリックして画像ファイルをアップロードしてください。アップロードする前に「メモ」欄に画像についてのメモを入力しておくと、画像画面の一覧にメモも表示されます。アップロードした画像は、ファイル名を publisherLogo.jpg に変更して登録されます。既にpublisherLogo.jpg があるときは上書きされます。
- 発行所
- 著者(常に有効)
- 編著者
- 監修者
- 訳者
- 監訳者
- 編者
- プロジェクトの概要
- キーワード
タイトルページのレイアウト
タイトルページには、bodyに”titlepage” というクラス名が設定されます(<body class=”titlepage” …>)。
タイトルページのデザインをカスタマイズするときは、style.cssファイルを作成し、編集画面で「スタイルシート」にアップロードしてください。
奥付ページ設定
書誌情報から引用する項目のうち、いくつかの項目は、有効にするか無効にするかを選択できます。また、発行所ロゴ画像を使用するときは、タイトルページからアップロードできます。
各項目内容は「3–24 表紙と奥付に使われる項目の入力」で情報が登録されていないときは出力されません。
出版物の種類によっては、出力されない項目があります。
- 執筆者情報
- タイトル(常に有効)
- サブタイトル(常に有効)
- 発行年月(常に有効)
改訂履歴に最後に登録された発行年月日が引用されます。
- 版記述(常に有効)
改訂履歴に最後に登録された説明が引用されます。
- 版数(常に有効)
改訂履歴に最後に登録された版数が引用されます。
- 初版発行年月(常に有効)
改訂履歴に最初に登録された発行年月日が引用されます。
- 初版版記述(常に有効)
改訂履歴に最初に登録された説明が引用されます。
- 初版版数(常に有効)
改訂履歴に最初に登録された版数が引用されます。
- 著者(常に有効)
- 編著者(常に有効)
- 監修者(常に有効)
- 訳者(常に有効)
- 監訳者(常に有効)
- 編者(常に有効)
- 制作者(常に有効)
- 装丁者(常に有効)
- 図版制作者(常に有効)
- レーベル(常に有効)
- 発行者(常に有効)
- 発行所(常に有効)
複数登録されているときは、一般設定で選択しておいてください。
- 発売元(常に有効)
複数登録されているときは、一般設定で選択しておいてください。
- ISBN(常に有効)
複数登録されているときは、一般設定で選択しておいてください。
- 著作権者(常に有効)
- 著作権表記(常に有効)
- 発行所ロゴ
発行所ロゴ画像は、タイトルページ設定からアップロードできます。
- 発行所(常に有効)
その他の設定
EPUB3/EPUB2 の生成内容について、次の設定ができます。
- 見出しに付加する連番をどのレベルまで自動生成するか
「0:番号なし」から「1:章のみ」(レベル1のみ)「2:章と節」(レベル2まで)・・・「6」(レベル6)まで指定できます。
- 章番号のプレフィックス
見出しレベル1(章)番号の前に付ける文字を指定します。
例:第1
- 章番号のポストフィックス
見出しレベル1(章)番号の後ろに付ける文字を指定します。
例:1章
- 章番号と節番号のデリミタ
章番号と節番号の間の区切り文字を指定します。選択肢は、CSSテーマが縦組用の場合と横組の場合で異なります。- 横 : 1–1(二分ダッシュ)、 1.1(ピリオド )、1・1(中点)、 1・1(半角カタカナ中点)
- 縦 : 1–1(二分ダッシュ)、 1―1(全角ダッシュ)、 1・1(中点)、 1・1(半角カタカナ中点)
- 図表番号の付与
図表番号を付けるか否かを指定できます。
- 図表番号の形式
図表番号の形式を指定します。選択肢は、CSSテーマが縦組用の場合と横組の場合で異なります。- 横 : 1(図表番号のみ)、 1-1(二分ダッシュ)、 1.1(ピリオド)、 1・1(半角カタカナ中点)
- 縦 : 1(図表番号のみ)、 1–1(二分ダッシュ)、 1―1(全角ダッシュ)、 1・1(中点)、 1・1(半角カタカナ中点)
- 図番号のプレフィックス
図番号の前に付ける文字を入力してください。不要な場合は文字を削除してください。
- 表番号のプレフィックス
表番号の前に付ける文字を入力してください。不要な場合は文字を削除してください。
- 図表一覧 大見出し
自動生成される図表一覧の大見出しを指定します。見出しを入力してください。
デフォルト値:図表一覧
- 図表一覧 中見出し(図一覧見出し)
自動生成される図表一覧中の図一覧見出しを指定します。見出しを入力してください。
デフォルト値:図一覧
- 図表一覧 中見出し(表一覧見出し)
自動生成される図表一覧中の表一覧見出しを指定します。見出しを入力してください。
デフォルト値:表一覧
- 参照先のアンカー文字列の見出し番号・図表番号
見出しやキャプションを参照したときのアンカー文字列に、見出し番号や図表番号を付加するか否かを指定します。
- 参照先のアンカー文字列の見出し・キャプション
見出しやキャプションを参照したときのアンカー文字列に、見出し文字列やキャプション文字列を付加するか否かを指定します。
- フォントをサブセット化する
フォント画面でアップロードされているフォントファイルをEPUBに埋め込む際に、フォントファイルをそのまま埋め込むか、必要な部分だけ(サブセット)にして埋め込むかを指定します。
注 意
「参照先のアンカー文字列の見出し番号・図表番号」と「参照先のアンカー文字列の見出し・キャプション」の両方で「付与しない」を指定したときは、アンカー文字列が「参照先」 という文字列に置き換えられます。