9–5 ブロックマージン

ブロックマージン(CAS記法)

文書中の特定ブロックの左右余白(縦組では上下余白)を文書全体とは別の値に設定できます。ブロックマージンを指定できるのは次のブロックです。

ブロックマージンは、ブロックに属性をつける(9–1 属性指定の詳細を参照)ことで指定します。ブロックマージン用のクラス属性名は次のとおりです。

表9・4 ブロックマージンの属性名
マージンの種類属性名
ブロックの開始マージン 1start1
ブロックの終了マージン 1end1
ブロックの開始マージン 2start2
ブロックの終了マージン 2end2
ブロックの開始マージン 3start3
ブロックの終了マージン 3end3

PDF生成時

余白幅は、PDFの「レイアウト詳細設定」の ブロックマージン で設定します。初期値はすべて0emになっていますので、必要な値を設定してください。

Block-margin-Layout-setup.png

図9・5 ブロックマージンの設定例

EPUB生成時

EPUB3用の各テーマには、ブロックマージンの初期値が次のように設定されています。

.start1 { margin-left: 1em; } 
.start2 { margin-left: 2em; } 
.start3 { margin-left: 4em; } 
.end1 { margin-right: 1em; } 
.end2 { margin-right: 2em; } 
.end3 { margin-right: 4em; } 

(1) CAS記法

:start1:end1 この段落の開始マージンを start1 に設定された幅に変更し、
終了マージンを end1 に設定された幅に変更します。

|>>:start3
このブロック引用の開始マージンを start3 に設定された幅に変更します。

[[[:tbl =ブロック引用の中の表
|=|= A|= B|= C
|1|あ|い|う
|2|か|き|く
|3|さ|し|す
]]]

|<<

{{{:start2:end3
**整形済みブロック**の左右余白を変更する。
開始マージンを :start2 にし、終了マージンを :end3 に設定。
}}}

(2) 表示例

この段落の開始マージンを start1 に設定された幅に変更し、終了マージンを end1 に設定された幅に変更します。

このブロック引用の開始マージンを start3 に設定された幅に変更します。

表9・5 ブロック引用の中の表
**整形済みブロック**の左右余白を変更する。
開始マージンを :start2 にし、終了マージンを :end3 に設定。
関 連

PDFの「レイアウト詳細設定」については、http://www.cas-ub.com/howto/で入手できる「CAS-UBによるPDF生成のためのガイド」で解説しています。