ブロックマージン(CAS記法)
文書中の特定ブロックの左右余白(縦組では上下余白)を文書全体とは別の値に設定できます。ブロックマージンを指定できるのは次のブロックです。
ブロックマージンは、ブロックに属性をつける(9–1 属性指定の詳細を参照)ことで指定します。ブロックマージン用のクラス属性名は次のとおりです。
マージンの種類 | 属性名 |
---|---|
ブロックの開始マージン 1 | start1 |
ブロックの終了マージン 1 | end1 |
ブロックの開始マージン 2 | start2 |
ブロックの終了マージン 2 | end2 |
ブロックの開始マージン 3 | start3 |
ブロックの終了マージン 3 | end3 |
余白幅は、PDFの「レイアウト詳細設定」の ブロックマージン で設定します。初期値はすべて0emになっていますので、必要な値を設定してください。
EPUB3用の各テーマには、ブロックマージンの初期値が次のように設定されています。
.start1 { margin-left: 1em; } .start2 { margin-left: 2em; } .start3 { margin-left: 4em; } .end1 { margin-right: 1em; } .end2 { margin-right: 2em; } .end3 { margin-right: 4em; }
(1) CAS記法
:start1:end1 この段落の開始マージンを start1 に設定された幅に変更し、
終了マージンを end1 に設定された幅に変更します。
|>>:start3
このブロック引用の開始マージンを start3 に設定された幅に変更します。
[[[:tbl =ブロック引用の中の表
|=|= A|= B|= C
|1|あ|い|う
|2|か|き|く
|3|さ|し|す
]]]
|<<
{{{:start2:end3
**整形済みブロック**の左右余白を変更する。
開始マージンを :start2 にし、終了マージンを :end3 に設定。
}}}
(2) 表示例
この段落の開始マージンを start1 に設定された幅に変更し、終了マージンを end1 に設定された幅に変更します。
このブロック引用の開始マージンを start3 に設定された幅に変更します。
表9・5 ブロック引用の中の表
A B C 1 あ い う 2 か き く 3 さ し す **整形済みブロック**の左右余白を変更する。 開始マージンを :start2 にし、終了マージンを :end3 に設定。
PDFの「レイアウト詳細設定」については、http://www.cas-ub.com/howto/で入手できる「CAS-UBによるPDF生成のためのガイド」で解説しています。