行と列から構成する簡単な表をマークアップできます。
セルを結合したり、斜線をいれたりした複雑な表は、①図版として別途作成して埋め込むか、②XHTMLの表として作成した上で埋め込みブロック機能(8–18 埋め込みブロック)をつかって埋め込むことができます。
表ヘッダ行にしたい行の行頭に'|=::ah_head'を指定します。
PDF生成では、'|'に続いて(他の属性が指定されているときは前の属性に続けて)':width=<幅>' と指定することにより列幅を指定できます。<幅>は、数値に単位を付けて指定してください。
表の列幅は最初の行で指定してください。その指定は列全体に適用されます。
表は、ブロック範囲指定に表属性(':tbl'属性)をつけていないときと、表属性(':tbl'属性)をつけて特殊化したときとでレイアウト上の扱いが異なります。
特殊化していない表は、次の特徴があります。
(1) CAS記法
|=::ah_head 先頭行見出し1-a |= 先頭行見出し2-a |= 先頭行見出し3-a | |= 先頭列見出し1-b |セル 2-b |セル 3-b | |= 先頭列見出し1-c |セル 2-c |セル 3-c |
(2) 表示例
先頭行見出し1-a 先頭行見出し2-a 先頭行見出し3-a 先頭列見出し1-b セル 2-b セル 3-b 先頭列見出し1-c セル 2-c セル 3-c
特殊化した表は、次の特徴を持ちます。
(1) 表の組方向
特殊なブロックの表には次のように組み方向を指定できます。
マークアップ | 組み方向指定 | 説明 |
---|---|---|
[[[:tbl 表 ]]] | 属性なし | ブロックの進行方向に表の行が進む表。表の途中で改ページが起きる。表ヘッダ行の指定があるとき表の途中で改ページが起きたらヘッダ行を繰り返す。 |
[[[:tbl:lrtb 表 ]]] | lrtb | 横組のときは、属性なしと同じ。縦組のときは、表を横組の表とする。表の行が、上から下に進む。表が頁に収まらないときは途中で改ページが起きる。表ヘッダ行の指定があるとき、表の途中で改ページが起きたらヘッダ行を繰り返す。 |
[[[:tbl:as-fig 表 ]]] | as-fig | 本文の組方向如何に関わらず、表は横組とし、図の設定を適用して図と同じようにフロートさせる。表の途中では改ページしない。 |
(2) 表の配置
PDFレイアウトのデフォルト値では、特殊化された表は、①横組の表では左右の中央に、②縦組の表では上下の中央に配置します。次の指定により横組の表では左右に、縦組の表では上下に配置ができます。
マークアップ | 説明 |
---|---|
:tbl:start(またはleft) | 横組では表全体を左寄せにします。縦組では表全体を上寄せにします。 |
:tbl:center | 表全体の中央寄せします。 |
:tbl:end(またはright) | 横組では表全体を右寄せにします。縦組では表全体を下寄せにします。 |
インクルード機能を使うと、EXCELなどで作成したCSVファイルを表として取り込めます。
CSVファイルを表として取り込むときは、'table'オプションの指定が必須です。
CSVファイルの1行目または1列目を見出しのセルにするために次のオプションが使えます。
<<include foo.csv table>> -- すべてデータ欄(td)として扱う。 <<include foo.csv table hh>> -- 1行目を見出し(th)として扱う。hh = horizontal headers <<include foo.csv table vh>> -- 1列目を見出しとして扱う。vh = vertical headers <<include foo.csv table hh vh>> -- 1行目1列目を見出しとして扱う。鍵形の見出し
CSVファイルの拡張子は小文字でcsvとし、テキストファイルの符号化はUTF-8としてください。また、'.csv'以外にピリオドがあるとエラーになります。
(1) CAS記法
<<include foo.csv table>> [[[:tbl =CSV インクルード <<include foo.csv table hh vh>> ]]]
foo.csv の内容
先頭行1-a,先頭行2-a,先頭行3-a 先頭列1-b,セル2-b,セル3-b 先頭列1-c,セル2-c,セル3-c
(2) 表示例
先頭行1-a 先頭行2-a 先頭行3-a 先頭列1-b セル2-b セル3-b 先頭列1-c セル2-c セル3-c
先頭行1-a 先頭行2-a 先頭行3-a 先頭列1-b セル2-b セル3-b 先頭列1-c セル2-c セル3-c