8–12 表

行と列から構成する簡単なをマークアップできます。

注 意

セルを結合したり、斜線をいれたりした複雑な表は、①図版として別途作成して埋め込むか、②XHTMLの表として作成した上で埋め込みブロック機能(8–18 埋め込みブロック)をつかって埋め込むことができます。

表のマークアップ

表ヘッダ行

ヘッダ行にしたい行の行頭に'|=::ah_head'を指定します。

  • EPUBではヘッダ行のレイアウトはテーマに依存します。
  • PDF生成表ヘッダの繰り返しでは、表の途中で改頁するとヘッダ行を繰り返し挿入します。見出しのセルがあってもヘッダ行の指定がないと繰り返しません。

表の列幅指定

PDF生成では、'|'に続いて(他の属性が指定されているときは前の属性に続けて)':width=<幅>' と指定することにより列幅を指定できます。<幅>は、数値に単位を付けて指定してください。

関 連

10–5 単位

注 意

表の列幅は最初の行で指定してください。その指定は列全体に適用されます。

表のセル内のマークアップ

表の特殊化

表は、ブロック範囲指定に表属性(':tbl'属性)をつけていないときと、表属性(':tbl'属性)をつけて特殊化したときとでレイアウト上の扱いが異なります。

特殊化していない表

特殊化していない表は、次の特徴があります。

(1) CAS記法

|=::ah_head 先頭行見出し1-a |= 先頭行見出し2-a |= 先頭行見出し3-a |
|= 先頭列見出し1-b |セル 2-b |セル 3-b |
|= 先頭列見出し1-c |セル 2-c |セル 3-c |

(2) 表示例

先頭行見出し1-a 先頭行見出し2-a 先頭行見出し3-a
先頭列見出し1-b セル 2-b セル 3-b
先頭列見出し1-c セル 2-c セル 3-c

特殊化した表

特殊化した表は、次の特徴を持ちます。

PDF生成における表のレイアウト

(1) 表の組方向

特殊なブロックの表には次のように組み方向を指定できます。

表8・4 PDF生成における表のレイアウト指定
マークアップ組み方向指定説明
[[[:tbl

]]]
属性なしブロックの進行方向に表の行が進む表。表の途中で改ページが起きる。表ヘッダ行の指定があるとき表の途中で改ページが起きたらヘッダ行を繰り返す。
[[[:tbl:lrtb

]]]
lrtb横組のときは、属性なしと同じ。縦組のときは、表を横組の表とする。表の行が、上から下に進む。表が頁に収まらないときは途中で改ページが起きる。表ヘッダ行の指定があるとき、表の途中で改ページが起きたらヘッダ行を繰り返す。
[[[:tbl:as-fig

]]]
as-fig本文の組方向如何に関わらず、表は横組とし、図の設定を適用して図と同じようにフロートさせる。表の途中では改ページしない。

(2) 表の配置

PDFレイアウトのデフォルト値では、特殊化された表は、①横組の表では左右の中央に、②縦組の表では上下の中央に配置します。次の指定により横組の表では左右に、縦組の表では上下に配置ができます。

表8・5 PDF生成における表の配置
マークアップ説明
:tbl:start(またはleft)横組では表全体を左寄せにします。縦組では表全体を上寄せにします。
:tbl:center 表全体の中央寄せします。
:tbl:end(またはright)横組では表全体を右寄せにします。縦組では表全体を下寄せにします。

CSV形式の表の取り込み

インクルード機能を使うと、EXCELなどで作成したCSVファイルを表として取り込めます。

インクルードのオプション

CSVファイルを表として取り込むときは、'table'オプションの指定が必須です。

CSVファイルの1行目または1列目を見出しのセルにするために次のオプションが使えます。

オプションの指定方法

<<include foo.csv table>> -- すべてデータ欄(td)として扱う。
<<include foo.csv table hh>> -- 1行目を見出し(th)として扱う。hh = horizontal headers
<<include foo.csv table vh>> -- 1列目を見出しとして扱う。vh = vertical headers
<<include foo.csv table hh vh>> -- 1行目1列目を見出しとして扱う。鍵形の見出し

CSVファイル形式

CSVファイルの拡張子は小文字でcsvとし、テキストファイルの符号化はUTF-8としてください。また、'.csv'以外にピリオドがあるとエラーになります。

例2

(1) CAS記法

<<include foo.csv table>>

[[[:tbl =CSV インクルード
<<include foo.csv table hh vh>>
]]]

foo.csv の内容

先頭行1-a,先頭行2-a,先頭行3-a
先頭列1-b,セル2-b,セル3-b
先頭列1-c,セル2-c,セル3-c

(2) 表示例

先頭行1-a先頭行2-a先頭行3-a
先頭列1-bセル2-bセル3-b
先頭列1-cセル2-cセル3-c
表8・6 CSV インクルード
先頭行1-a先頭行2-a先頭行3-a
先頭列1-bセル2-bセル3-b
先頭列1-cセル2-cセル3-c