8–9 ブロック範囲指定とブロックの特殊化

記事の中で、ある部分を範囲指定したいとき、三つの開き大括弧'[[['(開始マークアップ)と三つの閉じ大括弧']]]'(終了マークアップ)で囲みます。

範囲指定マークアップは次の規則によってブロック範囲指定(HTMLのdiv要素)またはインライン範囲指定(HTMLのspan要素)になります。

ブロック範囲指定

  1. 開始マークアップの前に空行があること
  2. 開始マークアップが行頭から始まること。行頭空白文字は削除します。
  3. 開始マークアップに続き、属性(':'から始まる文字列)と、キャプション('='から始まる文字列)を置くことができます。この後に改行があった場合にはブロック範囲指定の開始と解釈します。
  4. 終了マークアップは行頭から始まること。行頭空白文字は削除します。
  5. これ以外はインライン範囲指定となります。

属性はブロック範囲指定の役割・種類やレイアウトを指定するものです。ブロック範囲指定だけでは要素のグループ化の意味しか持たずレイアウト上の処理はありません。

(1) CAS記法

[[[
ブロック範囲指定

* 箇条書き
** 箇条書き

この文章には//イタリック//を含んでいます。
http://www.antenna.co.jp/
]]]

(2) 表示例

ブロック範囲指定

  • 箇条書き
    • 箇条書き

この文章にはイタリックを含んでいます。 http://www.antenna.co.jp/

注 意

上の例のようなブロック範囲指定だけでは文脈上の意味もなく表示上の区別もできません。

ブロックの特殊化

CAS記法では、役割を特化したブロック範囲指定を5種類規定しています。これは特殊化したブロックと呼ぶこともあります。特殊化したブロック毎に適切なレイアウト指定機能をデザインテーマに組み込んでいます。

表8・2 特殊化したブロック
クラス(種類)名意味
fig図(figure)
tbl表(table)
colコラム(column)
sum要約(summary)
ann注記(annotation)