10–1 記号や空白をそのまま使う(エスケープ)

エスケープ

記号をマークアップ用途ではなく記号のまま表示したい

マークアップするための記号をマークアップ用途ではなく、記号のまま表示したい場合は、その記号の前に'~'(チルダ)を置きます。'~' (チルダ)を置くことをエスケープするといいます。

エスケープの規則

  1. 直後の1文字だけをエスケープします。それ以上でもそれ以下でもありません。たとえば、'~{{{' とすると、'{{' はマークアップとして生き残ります。
  2. エスケープはURLの内部では効果がありません。[[http://example.jp/~ichiro/]] とするとURLの中の'~'はそのまま文字として扱います。
  3. 整形済みまたはタイプライターの内部では、エスケープの効果がありません。

  • 箇条書きの記号(*、#)をエスケープして箇条書きにしないとき。
  • 属性名・属性値の文字列中に'=', ':', ' ' を入れたいとき。

(1) CAS記法

~# 1
//:xml~:lang=en Hellow, world//

(2) 表示例

# 1
Hellow, world

例2

次は索引のソートキーに空白を入れる例です。

(1) CAS記法

索引のソートキーに“environment variable”のように空白を含む文字列を指定する例:

:nodisp:mindex **:both JAVA_HOME** **:both:key=environment~ variable environment variable** 

(2) 表示例

PDFの索引の例:

escape.png

図10・1 索引の例