2–1 CAS-UBにおける記事と出版物の概要

出版物

CAS-UBは出版物のコンテンツを編集し、頒布用・配布用の多様な成果物を生成します。ソースの編集は一つで、成果物は多様なワンソース・マルチユースを実現するサービスです。

記事

出版物の原稿はテキストや画像などです。原稿は編集しやすい分量、読みやすい分量、レイアウトなどで分けてクラウド・サーバー上にファイルとして保存します。このファイルを「記事」と言います。出版物は多数の記事から構成されます。各記事は、表紙、本扉、前書、目次、本文(章、節、項、目)、後書、索引、奧付などの位置・役割が与えられます。こうした役割を「記事の種類」で表します。

CAS-UBでは、各記事のテキスト編集と出版物の中で記事の順序や階層構造を並べ替える構成編集を行ないます。

生成

編集作業が終わった出版物から成果物を作成(生成)します。成果物は次の種類があります。

なお、MOBIはEPUBから変換で作り出せますので、本ガイドではEPUBを中心に説明し、MOBIについては、必要最小限の説明に留めています。

レイアウト

CAS-UBでは出版物レイアウトはテーマとして用意しています。

出版物の言語

出版物の新規作成時に出版物の言語を指定します。たとえば、CAS-UBでは章番号の自動生成ができますが、これは本文の章だけをカウントします。その際、日本語は'第'X'章'といった接頭辞・接尾辞を付けますが、英語は'Chapter'がつきます(接頭辞・接尾辞は変更可能)。

出版物の言語は、出版物設定画面の「出版物の言語を選択」で変更できます。

出版物の種類

CAS-UBで新規作成すると出版物の種類が「書籍3」(日本語または英語)となります。「書籍3」は、縦組PDF制作で使われる多様なページレイアウト切替ができるように記事の種類を増やしました。V2.3では出版物の種類は「書籍2」(日本語または英語)でした。「書籍2」及びそれ以外の出版物の種類を指定する機能は残っていますが、これは過去との互換性を維持する目的です。