はじめに
「CAS-UB Word docx インポート利用ガイド V5」は、CAS-UB V5.0 で追加した「Microsoft Word docx」(以降、DOCX)形式の文書ファイルをCAS-UBに取り込む「Microsoft Word docx(Web専用)」の操作について説明しています。
Word 98-2003/2007/2010/2013 の Word 2003 XML形式(WordML)とWord 98-2003のDOC形式ファイルのインポートについては「CAS-UB Word インポートとWord変換の利用ガイド」を参照してください。
「Microsoft Word docx」インポートは、Microsoft Word 2007以降のDOCX形式文書ファイルからのインポート専用です。
「Microsoft Word docx」インポートは、EPUBとWebページでの再現性を重視しており、PDF生成での再現性は考慮していません。
CAS-UBでWord文書を利用されるときは、次のことに注意してください。
- (1)Wordは書面に印刷するための文書を編集するソフトです。そのため印刷する用紙を選択し、用紙の印刷領域の大きさを固定し、そうして決めた一定の寸法をもつページの上に文字を綺麗に配置できます。
- (2)CAS-UBは、出版物の原稿をPDF(紙と同じ)やリフロー型EPUBとして作成します。リフロー型EPUBは機器によって多様な大きさをもつ画面上で読みやすいように、表示画面に合わせてテキストの折り返しが変わります。Webと同じような表示方式です。
- (3)Word文書をCAS-UBに取り込むときは、ページを想定したレイアウトを再現するのではなく、リフロー型EPUBとWebページを簡単に作ることを重視します。このため、ページへの印刷を想定して、改行や空白によってレイアウトを調整したWord文書を取り込むとレイアウトが崩れます。
- (4)CAS-UBで取り込んでうまくEPUBにするには、Word文書を編集するときに、見出しはアウトライン編集機能で作成し、箇条書きはリスト機能で作成するなど、構造を重視した文書を作るようにしてください。
CAS-UB全体の操作方法については「CAS-UB ユーザー・ガイド」 をご覧ください。